求人に応募が集まらない時、どうすればいいの? 人手不足に悩む企業の求人応募が増えるポイント

求人を出したのに応募が集まらないと困っている採用担当者は多いと思います。人手不足や働き方の多様化など様々な社会的要因があげられますが、求人に応募が集まらない理由の多くは採用側にあります。

記事では、人手不足に悩み”求人への応募が増える方法を知りたい”という採用担当者に向けて、応募が集まらない理由を解説します。

求人に応募が集まらない理由とは?

せっかく時間をかけて求人情報を掲載しても、求職者からまったく反応がなければ、採用活動はスムーズに進みません。求人に応募が集まらない理由は、いったいなんなのでしょうか。

求人募集の原稿が魅力的でないから

一つ目に考えられるのが、「求人募集の原稿が魅力的でない」ということです。求職者から見ると、求人募集の原稿が魅力的に伝わっていない可能性があります。

なかでも影響が大きいのが「求人情報のタイトル(見出し)」です。応募が集まらない場合、タイトルが求職者の目に留まりづらい内容になっていることが原因ではないかと考えてみましょう。

よくある事例として、以下があげられます。

  • タイトルが長い
  • 簡素にまとまっていない
  • 数字で表せない定性的な情報のみになっている

また、求人内の情報量が少ないと求職者は離れてしまいます。求職者が仕事内容をイメージしやすい情報がちゃんと含まれているかを確認しましょう。

情報量が多くても「分かるだろう」と思い込み、社内用語や専門用語を多用することは控えましょう。求人の魅力やメッセージが伝わりづらくなってしまう恐れがあります。そして、求人情報や採用サイトの写真が、仕事内容とミスマッチではないか注意しましょう。

掲載している写真は、求職者からすれば仕事内容や職場の雰囲気をつかむ重要な判断基準になるため、求めている人材の性別や年齢層と乖離しないほうがいいです。

就職・転職ニーズが高まる時期ではないから

二つ目に考えられるのが、「就職・転職ニーズが高まる時期ではないから」ということです。求人を出稿するタイミングが、求職者の就職・転職ニーズが高まる時期に合っていないとマーケット全体で求人応募の数は減る傾向にあります。

一般的には、以下の時期に求職者の就職・転職ニーズは高まるといわれています。

新卒の場合選考解禁:6-8月
中途採用の場合新年度前:1-2月夏季賞与支給後:7-8月追加採用が増える季節:9-11月
学生アルバイトの場合新年度前:1-2月夏休み:7-8月
パート主婦の場合新学期前:1-3月夏休み前:5-6月夏休み後:9-11月

求人応募が少ないと感じているのは、求職者の就職・転職ニーズ自体が下がっているに過ぎないかもしれません。

市場のトレンドを把握できていないから

三つ目に考えられるのが、「市場のトレンドを把握できていないから」ということです。求人に関するトレンドの具体例としては、以下のような項目があげられます。

  • 業界の給与水準
  • 求職者の年齢層
  • 福利厚生

給与水準を前例や社内規則だけで決めてしまうと、いつの間にか市場のトレンドと乖離してしまう可能性があります。最低賃金の上昇に伴い、アルバイトの時給相場も上がっているので、業界の給与水準の変化には注意しなければいけません。

次に、求職者の年齢層が考慮されているかも重要なポイントです。

厚生労働省の『労働経済の基礎的資料』によると、昨今の少子化に伴い15歳から29歳の若者層の労働力人口は減少しています。

具体的には、2000年には1,588万人だったものが、2017年時点で425万人減の1,163万人とあります。さらに、2030年には1,089万人まで減少すると予想されています。

つまり、若者層に対する求人ではそもそも母数が少ないため、競争が激しく、人材の奪い合いになっているのです。

「新卒が欲しい」といっても、労働市場では若者層が減少傾向にあるため、採用担当者は応募が集まりにくい事情を知っておく必要があるでしょう。

このように、採用市場のトレンドは時代の流れに沿って変動するため、現状を把握せずに求人を出すとトレンドから逸脱してしまい、結果的に応募が集まらなくなるかもしれません。

※ 参考資料:厚生労働省「労働経済の基礎的資料」

求人が集まらない時の対策とは?

求人が集まらない時の対策は、先ほど述べた原因とコインの裏表の関係にあります。まずは原因をしっかり言語化し、それから対策を練っていきましょう。

求人原稿を見直す

まずは、以下3つのポイントを参考にして求人原稿を見直してみてください。

  • 魅力的なタイトルになっているか
  • シンプルで分かりやすいか
  • 写真は適切か

魅力的なタイトルのポイントは、簡潔に定量と定性の情報を含めることです。長文や情報の詰め込みすぎに注意しましょう。

また、採用情報の詳細はシンプルにまとめることを心掛けてください。読んだ求職者が仕事内容をイメージしやすい原稿を意識することがポイントです。内容が伝わりやすいように、箇条書きを活用することも効果的です。

そして、使用する写真が仕事内容や採用したい人のイメージに合っているかどうかも見直してください。例えば、採用ターゲットを20代男性の営業職とする場合、屋外で精力的に動いているような写真や、顧客と打ち合わせをしているような写真が良いでしょう。

競合の求人情報と比較する

競合企業の求人情報をチェックし、市場のトレンドを掴んでおきましょう。具体的には、給与や福利厚生・休暇制度など、求職者が気にするポイントを比較することが大切です。

もし、競合企業のほうが有利な条件が多い場合は、あなたの会社のユニークな点や、オリジナル性を強調して不利な点を補うことをおすすめします。

医療業界の求人は改善の余地が大きい

弊社・株式会社MANOCAは医療業界向けの採用サイト作成ツールを提供している会社です。特に「眼科業界歴は30年」と業界歴の長い我々ですが、そんな我々からみて医療業界の求人は改善の余地が大きいと日々感じています。

というのも、医療施設(病院・クリニック)が求人を出す場合、そのほとんどが”定型的なあまり工夫のない求人原稿”だから。本記事でお伝えしたように、求人原稿のクオリティは応募者数に強い影響を与えます。

ぜひ、採用にお困りの医療業界の採用担当者様は、記事を参考にして求人原稿を見直されてみてください。そしてもし、「自社内では対応が難しい」という場合は、採用サイトの支援を行なっている弊社までお問い合わせください。

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